昨年末Baidu IMEというソフトがインストールされたPCで入力データが開発会社のサーバに無断送信されていることがわかり、官公庁や企業などで問題になったというニュースがあったのをご存知でしょうか?
このとき情報漏えいの懸念と同時に話題になっていたのが、「そんなソフトをインストールした覚えはないのに、なぜか自分のPCに入ってた・・・」というユーザーの多さでした。
Baidu IME自体はコンピュータウイルスやワームではなくきちんと利用者の許可を得た上でパソコンにインストールされる無料のパソコン用日本語入力システムです。
しかしその一方で、実はこのBaiduは以前から入れたつもりがないのに知らないうちにインストールされているというケースが非常に多いことでも知られているソフトウェアでした。
なぜなら、多くの有名フリーウェアに同梱され配布されていたからです。
こちらはあるフリーウェアのインストール画面ですが、途中にBaiduをインストールするかどうか確認するチェックボックスがありデフォルトではチェックが入った状態になっています。
画面の詳細を読まずチェックボックスの内容も確認せずに「次へ」ボタンを押して進めていると、気づかぬうちにインストールを許可してしまう仕組みです。
このような方法で知らぬ間にインストールされるのは、実はBaiduだけではありません。上の図のインストール画面でも、よく見るとBaiduの他にYahooツールバーとKingsoftOfficeのインストールにチェックが入っています。不要な場合はユーザーがチェックを外す必要があります。
こちらは就活系WEBサイトの利用に必要になることが多いJAVAのインストール途中の画面ですが、デフォルトの状態ではMcAfee Security Scan Plusのインストールにチェックが入っています。
既に他のウイルス対策ソフトを導入しているPCの場合新たにこれを導入する必要はなく、逆に不要な
ソフトが増えることによって動作が重くなる等トラブルの元になる場合もあります。
PC操作に慣れてくるとあまり画面のメッセージ内容を確認せずにインストール作業を進めがちですが、後から「しまった!」「なんだこれ?!」と思わないように表示される内容をしっかり確認し、不要なソフトウェアのインストールを促す画面では適宜チェックを外すよう心がけましょう。