2019年6月14日金曜日

死んでも消せないデジタルタトゥー

昨日のテレビ情報番組で、集合住宅の給水槽で泳ぐという不適切動画が紹介
されていました。
またぞろデジタルタトゥーを刻みし強者が現れましたか…。

インターネット上に個人情報などが拡散してしまうと完全には削除不可能で
あることを、「入れ墨(タトゥー)」になぞらえて「デジタルタトゥー」と
言うそうです。
リアルタトゥーならば荼毘に付されれば灰に帰すのですが、デジタルの方は
半永久的に電脳の海をたゆたうわけで、より質が悪いと思われ…。

さて、この自らデジタルタトゥーを刻む行為は、
今年1月末~2月に巻き起こった一連のいわゆる
「バイトテロ」問題を想起させます。

飲食店やコンビニのバイト君たちが、仲間内に
見せるだけだからとか、短時間で削除するから
大丈夫だろうとか軽いノリでネット上にアップ
したオフザケ動画の数々が、瞬く間に拡散され
衆人の目に留まるところとなりました。

更には当事者の個人情報等が次々と発掘・暴露
され(これらの行為を嬉々として行う人たちも
どうかとは思いますが…)、大きな社会問題と
なりました。

見たところ多くは若い学生さんたちのようですが、今後、彼らの人生の様々な
場面で起こるであろう不都合は想像に難くありません。
将来、就職活動を行うこともあるかと思いますが、企業の多くが採用予定者の
素行調査にネット検索を活用する現在、採用担当者の心象にどう作用するかは
推して知るべしでしょう。

本学生の皆様は、さすがに不適切動画の公開などはしないものとは思いますが、
日頃の何気ないつぶやきさえもネット上に蓄積され、将来自分の望まない形で
参照される可能性があることを肝に銘じてください。